ゆびしゃぶりこぞうのおはなし

 
コンラート! と ママが よんだ
ちょっと おるすばん たのむわね
ちゃんと いいこに してるのよ
ママが おうちに かえるまで
だけど なにより きをつけて
おやゆび しゃぶっては なりません!
ゆびを しゃぶった そのとたん
したてやさんが やってきて
はさみで おまえの おやゆびを
ちょきんと きって しまうから
 
そういって ママが でかけたら
とたんに おやゆび くちのなか
 
そのとき バタン! と ドアがあき
やってきたのは したてやさん
おやおや! おおきくて よくきれる
はさみで りょうての おやゆびを
ちょきん ちょきん! と きっちゃった
いたいよう! と コンラートは さけぶ
仕立て屋キター!
 
ママが おうちに もどったら
コンラートが しょんぼり たっていた
りょうての おやゆび なくなった
コンラートが ひとり たっていた
しょぼーん

どう考えても仕立て屋と母親はグルです。あまりにタイミングが良すぎというものでしょう。躾けだと母親は思ってるかも知れませんがこれは虐待です。今、日本の児童相談所に寄せられる虐待の相談件数は2万件を超えています、またアメリカでは5人に1人の割合で子供達が虐待されていると言います。

ハインリッヒ・ホフマンはそういう未来を予見していたのではないでしょうか? そうして見てみると最初の挿絵のコンラートは痩せすぎのように思います。満足な食事を与えられていたかも疑問です。

仕立て屋と母親は恋人の関係にあるのかも知れません。親指を無くしたコンラートのその後は分りませんが、強く生き抜いていって欲しい物です。

最後に仕立て屋がどれだけ凄腕だったか挿絵から見てみましょう。

 

的確に親指だけを!

では次回、「じたばたフィリップのおはなし」でお会いしましょう。

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