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[件名]
死を知ること
[本文]
犬、猫、フェレット、ハムスター、うさぎ。このペット達の中で、「死」というものを理解している動物はどれだと思いますか? 頭の良さでいうと、犬、猫、フェレット、うさぎ、ハムスターになる訳ですが、死を理解してる動物は1種類だけ。その動物は猫さんなんですね。猫は死というものを理解してるそうです。よく聞く話に猫は死期が近づくとどっかにふらっと消えてしまうといいますよね。それは死に場所を探してるのでしょうか? これもよく聞く話ですが、飼い主が死んでしまったのにずっと飼い主を待ち続ける犬の話があります、これは逆に死を理解していないからなんでしょうね。
猫が死を理解してるというのはなんか猫の生き様をみてるとなるほどな。なんて思います。死というものがあってそれを受け入れてるようなフシが彼らにはあります。
その点、うちのフェレットなんか死どころか飼い主の顔すら理解してるのか怪しいものです。
うちら人間はもちろん死を理解していて、おそらくあらゆる動物の中で一番、死に恐れを抱いてる動物なんじゃないでしょうか?
うちらの生きる原動力はそのほとんどが欲からくる衝動だと思うのですが、全部が全部そうでなくてその原動力の何%かは死の恐怖があると思うのです。死ぬのが怖いから生きる。健康に気をつかい、老後に気を使い、事故に気を使う。なんで気を使うか? その先にある死が恐ろしいからです。動物の中で死を理解しているものはいくらかいても、死の先の世界まで想像しないと恐ろしくて生きていけないのは人間だけだと思います。
フェレットや犬は死を理解できないから、死の危険を顧みない。身の危険は感じるかも知れないけど、これ以上やられたら死んでしまうというような考え方ではない。それは有事にすぐ足がすくんでしまううちらにとったらとてもうらやましい気がします。死の恐怖が無くなればもっと勇敢に生きることができそうだ。
でも、自分の死を理解できないという事は誰かの死も理解できないという事です。故人を悼むことが出来ないのはなんだか寂しい気もします。うちがフェレットをどんなに可愛がっていてもうちが死んだらフェレットはその事を悲しまないという事実は仕方が無いにしてもやはり寂しい。生きている間の事だけを考えてうちらは生きていけないのは不幸かも知れないけど、その分うちらは自分だけでなく他人の死も理解できる。その感性はすべての生き物に備わってないんだからせめてその感性が備わったうちらは軽軽しく死を選んだり、軽軽しく命を奪ったりするべきじゃないじゃないのかな。って思うのです。
戦争は終わらないし、いくつもの命を奪って食べるし、相変わらず自殺も減らないけど、死というものを理解出来ることが特別なんだと思えば、少しはそういった事も減るかもしれないと思ったのでした。
これは余談ですが、猫のほかに身近に死をしる動物は牛なんだそうです。屠殺場の牛はこれから自分が殺されることを理解してるそうです。牛を食べることは鯨を狩るよりはるかに残酷な気がします。ドナドナの歌の悲壮感も5割増しです。それでも牛を食べないわけにはいかないのでせめて良く噛んで牛を食べようと心に誓ったのでした。