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[件名]
おかしの家

[本文]

ちょい前のえっせいにもあるように、うちは食べ物に頓着が無い。執着も無い。とくに食べたいものも無ければ、食べられなくて困るようなものも無い。お茶やお酒やコーヒーみたいな嗜好品の類もほとんど飲まない。
そういう基盤が出来上がってるせいか、うちは食べ物に対してあまり愛着を持ってない。
だから残してもったいないという感覚も持ち合わせてない。食べられないなら無理して食べずに捨てちゃえばいいのに。っていつも思う。ご飯粒まできれいに食べる人がいるけど、そうまでして食べなくてもなぁ。一粒に神様88匹も詰まってんだから、少しは見逃してやれよ。という気持ちになる。
そんな感覚のせいか、うちはあんまり意識せずに結構な行儀悪をしている。飲みにいったりして食べるのに飽きるとうちはどうやら、余った食べ物で遊んでいるらしい。食べもしないのに、箸でおかずを弄んでみたり、なんかポテトサラダでちょっと見晴らしのいい丘を皿のスペースに作ってみたり。アロンアルファがあれば残りもので恐竜とか作ってしまいそうだ。それでハンズ大賞とか応募してしまいそう。
もしかしたら、一緒にいる人たちは嫌なのかもしれない。あんまり綺麗なモンではないしね。そもそも食べ物を粗末にする行為対して人は罪悪感とか嫌悪感を抱くものなのかもしれない。普通は。だからバラエティで食べ物を粗末にすると抗議の電話なんかが殺到するのだと思う。
いろいろ粗末にしているうちでも、
「こないだケーキつくって失敗したからダーリンの体に塗って生クリームプレイしたー」なんて話を聞いた時は、「食べ物を粗末にして!!」という怒りやら、うらやましいやら。
それはさておき。しかしながら、考えてみるとうちらは結構食べ物を粗末にしているわけで、トーストをいっぱい焼いて無駄にモナリザかいてみたり、やたら太巻きの長さにこだわってみたり。中華料理の飾りなんてあんなん食べ物で作る必要ないわけだし。そんな中でも極めつけの粗末は、ヘンゼル&グレーテルにでてくるおかしの家なんじゃないかと思う。おかしで家ですぜ。旦那。粗末以外の何物でもないでしょう。鑑賞するでも無く、食べるでもなく、住むんですよ。食べ物の中に。釘は小枝だったりするんですかね。

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