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過去コラムログ
[件名]
いわしのしっぽ
[本文]
ムエタイと空手とどっちが強い? じゃあ、相撲とボクシングでは? プロレスとインド古武術シラットとでは? 格闘好きの人はよくこんな議論をするけど、いつもその答えはでない。相撲レスラーとプロボクサーが闘って、相撲レスラーが勝ったとしても、それはその人個人の強さなのか、格闘技自体の強さかどうかわからないからだ。こんな風に一番というものを決めることってほぼ不可能に近い。同じルール、同じ条件でさえも、そのとき、そのときでコンディションも違うのだから、どれが一番って考えること自体ナンセンスなことなんだろう。だけど、最強はどれかわかんなくても、格というか階級というかそういう順位はあると思うのだ。ボクシングとダンス空手とじゃ、やっぱりボクシングの方が格が上だと思うのだ。
両者が免許皆伝になったとしても、強いのはやっぱりボクシングだろう。
順位がつけられないという状況は、両者の力が拮抗してるからだ、甲乙つけがたいからこそ、みんな頭をなやませるのだ。これは何も格闘に限ったことじゃない。
トキオ司会のTV番組「ガチンコ」の企画のなかになんかおいしいラーメンを素人が修行して会得する、ラーメン道というのがあるのだけど、そこでラーメンを教える師匠がいるのだけど、なんかものすごくその師匠がえらそうにしているのだ、うちはその師匠がなんかえらそうな事を言うたびに、
「ラーメンしか作れないくせに!!」
という気持になる。
うちは過去のエッセイにも書いたけど、ラーメンはどうにもこうにも過大評価されすぎだと思うのだ。ラーメンはそんな道になるほどたいしたもんじゃない。だから、インスタントで再現できるのだ。辻料理専門学校の科目にラーメン科なんてあるか? ないだろう。中華でも日本食でもない中途半端な料理が一品つくれるだけでなにをそんなにえらそうにできるのかうちにはわからない。もちろんラーメンがまずいといってるわけじゃない。うまいよラーメン。うまいけど、料理の中の格てきにいって下だろう、ラーメンは。下だから悪いといってるんじゃない、下のくせにえらそうだから悪いといっているのだ。うどん屋さんとか牛丼屋さんはちっともえらそうじゃないのに、ラーメンだけどうもえらそうだ。
日本の諺に「鯛のしっぽより鰯の頭」というのがある。レベルの高い大学で低い成績より、レベルの低い大学で高い成績の方がいい。というような意味の諺だけど、うちはこの諺、まったく逆だと思う。「鰯の頭より鯛のしっぽ」だと思う。どんなにがんばっても鰯は鰯だ。(鰯が鯛に劣っているという訳ではないのだけど、ここは諺の通りの意味で)鯛に勝ってるとは思わない。格が違うのだから。
ラーメンはうちに言わしてみれば、鰯だ。その道を極めたところで、鰯の頭になっただけにすぎない。たかが鰯の頭なのに、あんなにえらそうにされたんでは、こっちはたまったもんじゃないよ。もうちょっとラーメン屋の親父はそこんところ考えてほしい。