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受信メール 52
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[件名]
愛について思うこと
[本文]
うちは愛というのが至上とする考えを持っていない。どっちかというと愛というのは感情の中でわりかしレベルの低いものじゃないかと思っている、だから愛というものをテーマにしたものはその出来不出来に関わらず程度が低いなぁと思わずにはいられないのだ。愛する事は素晴らしいとは思うのだが、それは「愛」が素晴らしいのではなくて素晴らしいものの中に初めっから愛は組み込まれていたもののように思えるのだ、だから愛は素晴らしいと思うのであって、それは愛のお手柄じゃない。牛肉がおいしいのが牛の手柄じゃないように。
うちがここで言ってるのはもちろん男女間の愛の事なんだけど、うちは男女間の愛と他の愛とは大きな隔たりがあると思うのだ、男女間のは愛じゃない。もっと別に相応しい言葉があるに違いない。それは欲に近い言葉であると思うのだ。動物にそそぐ愛、友達にそそぐ愛、両親にそそぐ愛、こどもにそそぐ愛、それらと普通にいうところの愛と同じだとはとうてい思えない。前者に無償の愛があったとしても後者にそれは絶対ない。
恋にしても愛にしてもそういう状態に陥った人は酔っ払いによくにてる、お互いよっぱらっている間は幸せだが、どっちかが酔いから醒めてしまえば蜜月の時間は崩壊する。それでも続く愛もあるだろう。でもそれはうちは愛とは思わない、もう男女間の愛では無くなっていると思う。でもそれはそれで素晴らしい事なんだろう。愛が別の愛に昇華した時、その愛ははじめから仕組まれた素晴らしき愛ではないと思う、人間だけが持つ事のできるもうひとつの素晴らしき愛なのだろう。それがうちらが常に欲している愛のなれの果てであったとしても