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[件名]
人類の叡智
[本文]
サイコロステーキというのをご存知か? ファミレスやステーキハウスででてくる、ステーキをサイコロ大にきったものじゃなくて、スーパーで売っているサイコロステーキだ。
一度食卓にのぼったのそれは、とてもやわらかいおいしい食べ物だったのだが、どうやって作ったのか皆目検討がつかない代物なのだ。パッケージにはあたかも牛肉をサイコロ大に切っただけみたいに明記してあるが、断面をみると細かい肉片が結束してそれを作り上げているらしいのだ。
しかし、ミンチをよせただけじゃ、ただのハンバーグになってしまうし、つなぎもないのにどうやって固めたのかもわかんない。謎だ。謎であるが、この人工感、これこそが人類の叡智というものじゃないだろうか。肉をただ焼いてはいステーキというよりも、なんだか良く分からない肉を合体させてはいステーキと言われた方がうちは勝った気がする。何にって?
それは自然にだ。この世に存在しないものを作り出す、別のものから違う物質を作り出す、これは大昔からアルケミスト達がやってきた事だ、鉄から黄金を作り出そうとしてみたり。その人類の探究心みたいなものがこのサイコロステーキには宿っているように思えてならない。
お菓子という食べ物もどうやって作っているのかさっぱり分かんないという点で人間が神に近づいた証拠だと思う。
ジュースだってそうだ、コーラなんて何と何をまぜたらあんな飲み物が出来るのだ。カフェインか? カフェインを水でといたらいいのか? あの果汁0なのにその果物の味がする食べ物達も賞賛に値する。しかしながらそう言った食べ物達は気づかない所でうちらの体を蝕んでいたりする事もある、着色料、保存料、甘味料環境ホルモン、発癌性、それは神の真似事をした我々への罰かもしれない、しれないがうちはそれでもこの人工の食べ物達を褒め称えたい、それが神を冒涜する行為であったとしても。