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俺だって、俺だって!
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うちが良く行っていたサイトの管理人が、「わたしはたけしゃんになりたい、又八にはなりたくない」みたいな事を言っていた。たけしゃんとは漫画、バカボンドの主人公のことだ。たけしゃんは迷いはするがそれに立ち向かう事が出来る男なのだが、その幼馴染の又八は臆病でいざという時に何も出来ないそんな男である。その管理人さんは、とても前向きな人なのでたけしゃんに惹かれるという気持ちはよく分かる。逆にうちは又八に感情を移入してしまう。うちもとても臆病だ、出来る事ならいろんな事から逃げていたいし、争いごとはなるたけ避けて通りたい、波風を立てるくらいならうまく間を取り持って自分を犠牲にした方が気が楽だし、実際逃げだしたこともたくさんある、うちが漫画のキャラになったらそれはそれは情けないキャラだと思う。そういうキャラはやっぱり人気って無いし、そういう風に生きたいとは誰も思わない。だけどそういうキャラが人を惹きつける瞬間がある。それは恐怖を乗り越えた瞬間だ。漫画としては紋切り型のカタルシスなんだけど、それがずっと紋切り型として残っているのは理屈ぬきで感動できるからだと思う。うちは人一倍臆病だと思うけど、普通の人だってそれほど強いわけじゃない、言いたい事を心の中にしまって生きていたりするのだろう。踏ん切りがつかなくて足踏みしてる事だっていろいろあるだろう。漫画はそれをデフォルメして投影する。そういうキャラはたいてい脇キャラだったりするけど恐怖を乗り越えた時、主役を喰うことも多い。漫画が人生のデフォルメなら、臆病ものはいつかどこかで勇気を示さないといけないという事だ。でないときっと人は感情を移入してくれない。自分も自分に感情移入できない。争うこと、戦うことが良いとは思わないけど、守るためにも勇気を示さないといけない事もあるのだから。