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社会の底辺から愛を込めて、ぐずぐずくだを巻くそんなサイトです。38歳、♂、神戸在住。オワコン。
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僕は誰かが下のバナー経由でアマゾンから何か高額な商品を買ってくれると信じています。嫁の誕生日に宝石とか買ってください。
受信メール 240:LV1
9/17 18:50 既読
ロングメール
[宛先]
ゆう
[件名]
富士山が噴火する日
[本文]
日本が誇る霊峰、富士山。うちが小さいころはたしか休火山扱いだったはずなのだけど、どうやら最近の観測ではいまだ活動中の活火山らしい。最後に噴火したのが300年前で以降噴火する様子もないし、日本人も富士山が活火山だと分かっていてもまさか噴火なんかしないだろうと思っている節がある。でも断言する、富士山は近い将来噴火する。それは断層がどうとか、マグマがどうとか、そういう事ではない。富士山が噴火する理由はされはかつての威厳を取り戻すため。富嶽などと呼ばれていたあの頃の。
今年の夏、僕は友達3人と富士山に登った。山頂を目指して登ったが、結果はというと7合目で引き返すことになった。そんな登山から戻ってしばらくしたある日、ネットのニュース記事を読んでいたら、こんな記事が目に入った。
「富士山救助隊、ムダ出動過去最多 携帯で手軽に「助けて」…有料と知ると自力で下山 」
なんでも富士山に気軽に登ったはいいが、降りるのがだるくなって救助隊を呼ぶ人が増加しまくってるのだそうだ。富士山登山はここ数年の登山ブームも後押ししてか増加傾向で、シーズン中は数万人という人が訪れる。そしてその登山者の中にはこういった輩も少なからずいるのだそうだ。
この手を記事を読んで思う事はみんな同じだと思う。
「山を舐めるな」
僕も今夏の富士山登頂に際し出発前みなに、富士山にコンバースで登る、何も準備してない。と言ったらみんなが舐めるな、舐めるな、山を舐めると口を揃えていうのだ。しかしうちから言わせて貰うならば、
そんなだからおまえ達は、山に舐められるんだよ!!
登山は言うなれば、山と己とのタイマン勝負だ。山男は山をただの傾斜がある道とは思っていない。あれを一つの大きな存在。ワンダと巨像の巨像のような生き物として捉えているに違いない。そして飽きずに山を目指すのはストリートファイター2の台詞を借りるなら、
「オレより強い奴に会いに行く」 為でしょう。マラソンランナーがホノルルマラソンを制覇したって、彼らはホノルルマラソンに巨大な存在は見ていない筈だ。マラソンはスポーツだが山を登る事はスポーツじゃない。
そんな勝負の世界に身をおくものにとって対戦相手に「舐められる」なんて事あってはならんのですよ。夏の富士山に登るのに、前もってネットで知識を仕入れ、万全な装備を揃え、登山に合わせて体を作る。なんたる軟弱。所詮はアマチュアのアスリートだな。と苦笑いです。格闘技なんだよ! 登山は!! スパークリングに上がったら相手がプロテクターで完全防備してたらどう思います? 芸人のロケ番組みたいに。そりゃ舐めますよ。軽くあしらってやるか。てなもんですよ。
富士山なんてよくよく考えたらただ体格に恵まれただけの山です。テクニックなんてほとんどない。リーチを生かして突き放し、相手のスタミナ切れを狙う。そんな観てておもしろくもなんともないファイティングスタイル。そんな相手にほとんどの登山客がお利口に富士山に舐めれだけに飽き足らず、富士山ファンと化した偽山男たちの言う事を行儀良く聞いて列をなして登っていくわけです。ほんとうに情けない。山ガールなんて富士山に抱かれに登ってるようなものです。
そんな奴らの中、うちらは覚悟からして違う。静岡に向かう車の中、友人が発した一言、
「富士山辞めて名古屋いこうぜ」
しょってからこれだ。対戦前のインタビューで、「胸を借りるつもりで」とか言われると思っていた富士山はもう出鼻を挫かれたに違いない。そして事前にコンディションをピークに持っていくどころか一人は風邪を引いている。しかもみんなろくに寝てない。誰から観ても調整不足は明らかだ。
これは麓で棄権するだろうと富士山は思ったに違いないが、ところがうちらは5合目までやってくる。ん? やっぱりやるつもりか?
と思ったらいきなり5合目の食堂で競馬新聞を広げて競馬予想。なんだこいつら!? 富士山は動揺を隠せない。勝ち馬を携帯から投票し、うちらはやっと登り出す。その姿にほっとした富士山の目に飛び込んだのは足元のコンバース。
富士山の富士山額からは冷たい汗が流れた……。
見た感じ、富士山はもう完全にうちらに飲まれてたね。ここで勝負はほとんど決まったも同然。きっと富士山もオレはこいつらに勝てるのか!? と相当焦ったと思う。そして結果は最初にも言った通り、7合目で下山。5合目から山頂まで半分も登っていない。終わってみたらわずか2時間のTKO。
なんだこいつら、口だけか。 と安堵した富士山の目に映るのは、軽い足取りで若い山ガールにだけを狙って「こんにちわー」と元気に声をかけるうちらの姿。そううちらは登頂を諦めたんじゃないです。見切った。もう7合目で富士山をすべて見切ったので、戦うに値しないと判断したのです。
登頂から背を向けて颯爽と下山する姿に富士山は思っただろう。
「あぁ、そうか、あいつらの目には最初からオレなんて映ってなかったんだ」
富士山完全敗北。しかし見る目の無い素人は勝利者インタビューで富士山に言うのだろう、「相手は7合目で脱落、楽な試合でしたね!」と。それに富士山は曖昧な笑顔でええ、と答えながらも内心腸が煮えたぎってる事だろう。
あいつら!オレを舐めやがって!!
山を舐めるという事はつまりこういう事なのだ。富士山はここ最近の登山者の態度に相当焦っていると思う。富士山救助隊をタクシー代わりに呼ぶという事は、そいつは富士山はタクシー呼ぶみたいに簡単に来れると思っているから。完全に舐められてる。ニュースになるような奴らは実力が伴ってないので本当に救助されて恥をかいているが、そこは大きな問題じゃない。そんな格下にも舐められだしているというのが問題なのだ。
そう考えるともう富士山は終わった山だ。過去の栄光を忘れる事が出来ないロートルだ。それが富士だ。だいたいあまり知られてないが、7合目まで馬で登れてしまうのだ。(1万4000円也)
それでも山を愛しすぎるがゆえに合気道の達人を擁護する格闘マニアのようになってしまった人や、その話を鵜呑みにしてる自分では山に登らない一般人たちは言う。
山を舐めるなと。
うちも富士山どうだった? と聞かれ、7合目まで登ったと答えると、「だからいったじゃないですか? 山を舐めすぎですよ」なんて事を言うのだ。勝負内容はみたらうちらの完全勝利だったのに、やはり素人にはそれが分からないのだ。見る目の無い人結果だけしか分からない。それまでの駆け引きや攻防なんて理解出来ない。ただただ分かりやすいKO決着。それしか理解出来ないのだろう。
なら分かった、決着つけようじゃないか。それも完膚なきまでに分かりやすく、コンバースで踏破なんて中途半端はなしだ。
近い将来、うちらはまた富士山に登るだろう。それを知った富士山は今度こそ舐められてはいけないとかなり息巻いてくるはずだ。失われた霊峰の威信を取り戻すためになりふり構わずやってくるだろう。
しかし5合目に降り立った僕の足元はバッタもんのクロックス。
たぶん、それを見た富士山は噴火すると思う。
近い将来、富士山が大噴火したら、きっとそれはうちらのせいだ。
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その後、障害者が車椅子で富士山挑戦というニュースが流れた。「やばい、これは噴火する」と思ったが、中身を見ると大勢のボランティアが車椅子をひっぱりあげるという、それ単に荷物やん。というものだった。流石の富士もこれには苦笑い。した事と思う。
受信メール 欠番:LV1
0:00 既読
ロングメール
[宛先]
ゆう@hotmail.com
[件名]
[本文]
受信メール 119:LV1
1/4 15:40 既読
ロングメール
ゆう
[件名]
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